間取りやインテリアにこだわりたいけど、予算的にもうキツい!
でもオシャレにはこだわりたい!!
そんな悩みを解決する方法があります。
アクセントクロス です。
アクセントクロスとは?
部屋の一部の面に、色や柄のクロスを使って、部屋にアクセントをつくること。
新築の場合、どのみち貼るクロスの種類や色を変えるだけなので、低コストでできる。
見たことある。
オシャレなモデルハウスとかにありそう。
まさに。
モデルハウスで見かけて、わが家も取り入れたよ。
実際にわたしも悩んだひとりです。
調べていくうちに、ただオシャレだけではなく、ものによっては心理的な効果、機能的な効果を得ることができることもわかりました。
また、部屋の役割はそれぞれ違ううえ、色・貼る場所などによっても見えかた、効果は変わるんです。
ただし、使い方を間違えると後悔します。
なんたって、自分で補修できるものじゃないので。
しっかり情報を収集して、お気に入りのクロスを選びましょう!!
今回は、寝室における色の心理的効果にフォーカスして、おしゃれでリラックスできる空間にするアクセントクロスをお伝えします。
実際にアクセントクロスを新築時に使ったわたしが素人目線でリアルを伝えていきます。
この記事はこんな人におすすめ
✔︎ これから新築予定だけど、何かこだわりをもちたい方
✔︎ リフォームで部屋のイメージを変えたい方
✔︎ 今後、家を建てる予定がある方
✔︎ 将来のために、いろいろ学びたい方
寝室を快適な空間にする
寝室で人生の3分の1を過ごす
1日24時間の中で、平均8時間寝ている人は3分の1。
仕事も育児もあるのに、そんな寝る時間なんて取れない。
そんな人が平均6時間睡眠だとしても、4分の1は寝室で過ごしています。
寝室のアクセントクロスで睡眠の質が変わるとしたら、だいぶお得だと思いませんか。
そんな色だけで睡眠の質が変わったら世話ないよ。
それが、変わるんです。
色の特性を理解して、効果的に使うことができればですが。
じゃあ、どんな風に色を選んでいくか、実際に見ていきましょう。
寝室に取り入れたい色って
まず、明確に自分の好みの色があれば、それが一番。
パーソナルカラーを使いたい、自分の推し色があるという方は、その色でいいでしょう。
きっとその色を見ることで、毎日気分が上がる原動力になるハズです。
好きな色が明確!この色にしたい!
っていう人は少数かな。
ただ、寝室は寝る部屋になるので、リラックスできて安眠したいというのが一般的。
そして、その効果を得やすいのが、いわゆる落ち着き系のアースカラーです。
アースカラーとは?
海や森などの自然をイメージさせる色のこと。
落ち着きやナチュラルな雰囲気をつくりやすくするカラー。
→ グリーン、ブルー、ブラウンなどが代表色
アースカラーって人気あるの??
株式会社クレアスライフが都内マンションに済む独身女性に調査を実施しています。
「部屋にアクセントクロスを取り入れる場合どのようなものを選ぶか(2022年)」
約半数のひとがアースカラーを選ぶとの回答です。
好みや好き嫌いはあるだろうけど、やっぱり落ち着いたシンプルな部屋が人気なんですかね。
でも、なんで色が心に関係するんだろ?
色の心理的効果の影響は、
人間の進化の過程で、色によって得た経験が色濃く残って、それがDNAに流れて、色と心が結びついてる...
なんて、スピリチュアル的なことが根拠と言われることも。
いっぽうで、心、神経、感情、文化的側面の4種類に根拠を訴える学問があるんです。
それは、色彩心理学です。
今回は、この色彩心理学の側面から、アースカラーを読み解いていきます。
もちろん、部屋をオシャレにする前提のアクセントクロスということを忘れずに!!
色が人に与える影響からアクセントクロスを選ぶ
色彩と心理の関係について
まず、色彩心理学?
はー?
って感じだよね。
色彩心理学とは?
2003年にアメリカで誕生した学問。
色の見えかた・感じかたとか、色彩に対しての人の行動・反応を研究する心理学のこと。
ふんふん。
んー、まぁ色の心理学ってことで。
じつは、この色彩心理。
実際の社会、生活の中でよく使われてるんです。
色は、体験や記憶にむすびつきやすい。
大脳で記憶と結びついて、感情に働きかけます。
だから、広告や会社のシンボルカラー、食品のパッケージとかに利用されてるっていう。
たとえば、飲食・販売系の企業ロゴは赤色が多い。
(食欲増幅や販売意欲をアップさせる効果)
日本企業のロゴで一番使われている色だよ。
赤は目を引きやすいし、印象に残るよね。
胃腸薬や整腸薬は黄色のパッケージ...など。
(胃腸の調子を整える効果)
おーっ!
言われてみれば...
ということは、無意識に色で
自分を誘導できるってことだね。
このように、色彩と心理の関係がわかってくると、アクセントクロスも選びやすくなるかなーと。
では、見ていきましょう!
グリーン(緑)
グリーンは、情緒安定、リラックス効果、疲労回復効果があると言われてます。
部屋の中に観葉植物をおくのも、この効果が理由になります。
また、実は小さい頃からほとんどの人が見てきたものもこの効果にあやかっているらしく。
それは、、、
教室にある『 黒板 』です。
目を疲れにくくし、癒す効果をもたらすとのこと。
ほ、ほんとに??
また、『 医者の手術着 』なんてのも、グリーンです。
これは、失敗がゆるされない状況で『補色残像現象(ほしょくざんぞうげんしょう)』をやわらげる効果があると...
補色残像現象とは?
ある色をしばらく見て、別の色を見ると、残像が見えること。
ブルーを見てから白を見ると、黄色など。
脱線気味だけど、
ちょっと試してみよっか。
① 左の青い丸をしばらく見てから、右の白い丸を見ると黄色の残像が見える。
② 左の赤い星をしばらく見てから、右の白い星を見ると青色の残像が見える。
うっすら光の残像が見える!
それぞれの色が見えたかな。
色には、こういう現象が起きたり、これを防ぐことができる力があったりするんです。
色の力をつかって、睡眠の質も変えることができるのがわかったとおもいます。
こんな効果にあやかって、わたしは寝室にグリーンのアクセントクロスを検討しました。
ひとえにグリーンっていっても、モスグリーン、スモーキーグリーン、ミントグリーン、カーキに近いグリーン...などなど。
聞いたことない色あるけど!
オシャレな色はいっぱいあります!!
たとえばモスグリーン。
最終的には家族の好みと合わず選びませんでしたが、オシャレだし、落ち着いた寝室にはピッタリ。
疲労回復効果があるなら、なおさら検討カラーに浮上してきますね!!
ただ、自分以外の人の意見もしっかり汲み取って決めていく必要があるのが現実です・・・
ブルー(青)
ブルーは、優れた鎮静作用、ストレス軽減、リラックス効果があると言われてます。
実は、わが家で寝室に採用した色もブルー(トーン暗めの濃いブルー)で。
やっぱり、夜をイメージできる色が部屋にあると、寝つきが良い気がしますね。
スーツとかネクタイの色もこの効果にあやかって意識的に使う人も多いかな。
相手への効果とか考えたことなかったな。
でも、営業とかだと効果的かも!
ホテル予約サイトのTravelodgeが行った2,000件のイギリスの家庭調査。
睡眠時間が一番長かった部屋の色1位はブルーの寝室で7時間52分という報告があります。
ただし、ブルーは体感温度を下げる効果も。
たしかに、鮮やかなトーンの明るいブルーは夏の海や水を想像して、涼しくなるかな。
なので、暗めのトーンを選んでいくと良いかもしれません。
トーン次第で色もガラッとイメージ変わるよね。
個人的には、ネイビー(トーンの暗いブラックに近いブルー)がおすすめ。
黒やグレー系の家具や自然素材のインテリアと合わせると、ナチュラルモダンな印象になります。
自然の暖かみもありながら、現代的な要素も感じられ、わたしも好きなスタイルです。
部屋に入ると、さぁ寝ようという安らぎもあり、落ち着きます。
とてもカッコよく、オシャレです。
ブラウン(茶)
ブラウンは、安心感、温もり、くつろぎの効果があると言われてます。
自然をイメージさせる色です。
派手な印象がなく、落ち着いた寝室にするにはピッタリ。
また、インテリア配色の中心色でもあるので、家具なんかともばっちり調和する。
なんか旅館みたいな落ち着いた部屋!
ブラウンは、年齢を問わず安定した人気で、人間心理として落ち着きを得られやすいっていう。
シンプルにベーシックな色でも、木目調のものなんかもいい。
雰囲気が変わってアクセントを作れそうだなぁっておもいます。
部屋の広さによっては、明るいトーンにした方が広く感じるかなぁ。
アクセントクロスに代わって...
個人的には、費用はかさむけど、ウッドパネルの壁なんて憧れます。
壁紙より立体的な印象を出すことができます。
また、素材や色がもつ温もりを感じることができ、かつクールな空間に。
大人な感じで、モダンなオシャレ部屋になりそうです。
グレー(灰)
グレーはアースカラーとかではないんですけど、個人的に好きな色です。
ニュートラル、柔軟、落ち着きを与える効果があると言われてます。
力を抜いた状態、リラックス状態になりやすいことから、日常でもスウェットなど部屋着の代表色はグレーですね。
まさに部屋着グレーのスウェットです。
反面、どんより、不安、迷い、あいまいなどイメージさせることも。
これもなんとなくわかる感じがする。
どちらかというと、メインで使うより、引き立て役が多いグレー。
無彩色と言われるゆえんです。
無彩色とは?
黒、白、グレーの3色。
どの色に対しても悪目立ちせず、相性良く合わせられる。
特にグレーは、自己主張せず、周囲の色を引き立てる色。
棒グラフなんかも、メインは色付きで、他はグレーだね。
個人的には、黒や白がもつ緊張感とは違う「肩の力が抜けた感じ」のカッコ良さが好きです。
そのなかでも、ブルーグレーは人気色です。
グレイッシュで落ち着いた雰囲気をもってて、なんといってもオシャレです。
また、主張の強すぎない色合いが、フローリングとも相性が合う印象。
白系の家具や薄い木目調の家具と合わせると、北欧風の明るい部屋の雰囲気を醸し出せます。
次に、アクセントクロスを貼るとしたら、この色かなぁ〜。
寝室には適さないアクセントクロスを知る
興奮作用のある色は彩度に気を付ける
ふつうに考えると、赤や黄色、オレンジ、紫なんかの興奮作用があるカラーは基本的に寝室にはむいてないです。
自分がもし、知り合いの家に行って、寝室に行く機会があったとして...
なかなかそんな機会ないけどね!
真っ赤なアクセントクロスの部屋は、落ち着く?
ドクドクしい紫のアクセントクロスの部屋は?
まぁ、普通はギョッとする人が多いと思いますけど、そうでない人もいます。
人によってはその色がパーソナルカラーだったり、気分を上げる好みの色だったりします。
そんな時には、彩度に気をつけましょう。
彩度って明るさのこと?
彩度とは?
色の明るさの度合いのこと。
彩度が高いほどビビッドで鮮やかな色味。
逆に彩度が低いと、落ち着いた無彩色に近い色になる。
この彩度を調整すれば、上記の色でも寝室に使うことができるんじゃないでしょうか。
赤もオレンジも使い方によっては、暖かみのある色に。
彩度を低く、落ち着いた色味で使っていくことをおすすめします。
脳を直接刺激しないような色の使い方を心がけていくといいかもしれません。
色も使いようってことだね。
柄物は派手すぎないものを選ぶようにする
カラフルすぎる柄や、濃淡がはっきりしているものはなるべく避けたほうがいいです。
これも彩度の高い色と同じように、視覚的な刺激が強く、質のよい睡眠を邪魔します。
感覚的に、このことはわかるとおもいます。
まぁ、そーだよね・・・
ただ、わかってても、カタログなんかの小さな見本でこれなら大丈夫と選び、いざ壁に貼ったら派手だった。
こんな経験をした人もいるかもしれません。
この現象を色の面積効果といいます。
色の面積効果とは?
同じ色でも、面積の大きさによって、色が明るく見えたり、暗く見えたりする現象。
明るい色は、面積が大きくなるにつれていっそう明るく見え、暗い色は、いっそう暗く感じる。
一番いいのは、ショールームに行くことなんだけどね。
大きめのサンプルを取り寄せるとか、現物を見に行く。
これができない場合は、思ってるよりも、一つ落ち着いたトーンを選ぶ。
もしくは、一段階じみ目の柄を選ぶ。
このことを心に留めておくだけで、失敗は少なくなるとおもいますよ。
まとめ
今回説明した色のイメージや意味は、色彩心理学にもとづいています。
選ぶことにおいて、この色はいい色、わるい色はないです。
でも、場所によって適する色か適さない色かはあります。
それを判断する基準のひとつをお伝えしました。
色は『共通言語』であり、『個人的な経験とつながるもの』でもあります。
なので、もし自分自身の思い入れが強い色があれば、色彩心理の知識で補完しつつ、検討してみてもいいかもしれません。
ぜひ、色の力を借りて心とカラダがリフレッシュできるオシャレな寝室を目指しましょう。
最後におさらいをして終わりにします。
カラー | 効果 |
---|---|
・グリーン | 情緒安定 リラックス効果 疲労回復効果 |
・ブルー | 優れた鎮静作用 ストレス軽減 リラックス効果 |
・ブラウン | 安心感 温もり くつろぎの効果 |
・グレー | ニュートラル 柔軟 落ち着きを与える効果 |
最後までお読みいただきありがとうございました。
他にも、住宅に関する記事を書いていますので、よろしければ合わせてご覧いただけると幸いです。
今回紹介したものの中で気になることがあれば、コメントまたはお問い合わせまでお気軽にご連絡ください。