マイホームを購入したからには、庭をつくりたい。
でも、すでに予算オーバーで外構までお金をかけることはできないよっていう人も多いと思います。
わたしもその一人でした。
そんなわたしが行きついた先は、『DIYで庭を作る、芝生を張る』 です。
今まで土いじりもしたことがなければ、何か知識があるわけではないズブの素人ですが、そんなわたしでも適切な芝を選び、適切な時期に購入し、手順どおりに芝を張れば手入れも年に1〜2回ほどで済む庭をつくることができました。
適切な芝ってなんだっけ?
”芝生初心者がTM9を植える______”
ということで、今回は土壌づくりからはじめる芝生の張りかたを紹介していきたいと思います。
これを見るだけで、土いじりの経験のないかたでも芝生を張ることができるようになります。
芝生初心者がTM9を植えるための土壌をつくる
土壌を作る手順はどんな感じ?
では、ひとつずつ見ていきましょう。
土壌を作るために必要な道具は
私が準備した道具は以下のとおりです。
ほとんどホームセンターなどですぐに準備できるのですが、使用頻度が極端に低いものもあるので、もし身近に持っている方がいて借りることができれば最高ですね。
- スコップ
- クワ
- レーキ
- 土を踏み固める板(1mくらいの長板)
- 散水ホース
準備について、詳しくは下記リンクを参考にしてください。
土を掘り起こす
雑草わんさか、石ゴロゴロ、土は固いが当たり前だよ。
最初は柔らかくよけいなものを除くところからスタート。
まずは、芝生を張るまえの下地づくり。
いわゆる床土(とこつち)です。
手をくわえてない草や根がはっている土壌は、もちろん芝生の床土としては適していません。
クワやシャベル、レーキなんかでふかふかになるまで耕し、草や根っこなどについては取り除きます。
状態がひどい場合には、芝生専用の除草剤をつかうというのもひとつの手段かもしれません。
シャベルは実家から持ってきてたもの、レーキとクワは、ネットやホームセンターで購入しました。
さすがに、この状態から芝生のある庭ができるなんて想像ができない...
でも大丈夫です。できるんです。
作業としては、
- シャベルで掘りまくって、土を柔らかくする
- 雑草や根っこなどを取り除く
- 取りきれる範囲で石ころを排除
- 上部5〜10㎝ほどの土を入れかえるため、土の量を調節
といった感じで、特別むずかしいことはしてないです。
庭の広さにもよりますが、10畳ほどの広さの庭を2時間くらいで上記4ステップをこなせました。
ここの作業に一番時間をかけたように思います。
土を平らにふみ固める
芝生を張るまえにデコボコじゃまずいよね。
平らにするのに簡単なやりかたってあるの??
シャベルやクワで土をほぐし、不要なものを取り除いてからの下地を平らにする工程です。
まず、レーキなどで土が均等になるようにならします。
そして、足でふみ固めるとバラつきが出てしまうため、ポイントとして、1mくらいの長板をつかってふみ固めると均等に平らにすることができます。なければ、別のものでも代用可能です。
このときに、下地が平らになっていても、場所によって高低差があると最終的に芝生がデコボコしてしまうので、ふみ固めた後にもういちどチェックし、高低差がある場合は均等になるようにならして、再度ふみ固めましょう。
全体を平らにならしたら、次の工程です。
川砂を均等に敷く
川砂をまぜて水はけをよくするんだ。
土壌がしまらず、水や栄養分が根に届くやすくなるよ。
いよいよ土壌改良の本番です。
もともと水はけがよければ川砂をまぜる必要もないのですが、何も手を加えていない土地では粘土質だったり固かったりするのが通常なので、土壌の排水性と通気性を確保するため、この工程はやっておいた方がいいと思います。
先ほど掘り起こしふみ固めた土の上に、まんべんなく砂を広げ、レーキでしっかりと平らにならしていきます。
厚さは2〜3㎝ほどが理想です。
こちらもまんべんなく全体を平らにならしたら、次の工程です。
床土を均等に敷く
川砂の上に、床土を同じようにまんべんなく敷き、平らにならしていきます。
このときわずかですが、勾配をつけてムラなくひろげていくことがポイント。
なんで勾配をつけるの?
勾配をつける理由はいくつかあって、
- 排水をうながし、水たまりを防ぐ
- 水が均一に行きわたる
- 土壌中の酸素が供給されやすい
- 少し勾配がある方が芝刈りがしやすい
ほんのわずか端に向かって勾配がつくようにし、レーキでムラがないようにならしていきました。
厚さは入れかえた土の高さを超えない程度(5〜10㎝で、川砂の高さを差し引いた分)です。
前作業と同じように、長板を使って均等に平らになるように(勾配をのこしたまま)ふみ固めたら、芝生を張る前段階の準備は終了です。
ここまでよく頑張りました!
最初の状態をもう一回見てみてごらん 笑
芝生初心者がTM9を植える・並べ方
芝生ってどういう風に並べればいいの?
一般的な芝生の並べかたは2種類あるよ。
予算や手間を考えて、どちらが都合いいか決めよう!
芝生の選びかた種類等については、コチラを参照ください
並べかたの種類
芝生は、ただ並べるといってもいくつか並べかたがあり、それ次第によって費用や手間が変わってきます。
一般の家庭が芝を張る場合、現実的なのは以下の2種類になります。
それぞれの張りかたと特徴を確認していきましょう。
べた張り(平張り)
隙間がないように芝生を敷きつめる張りかたのことで、1列目と2列目...と芝の切り口が直線にならないように交互に並べていきます。
- すき間がないため、芝の密度が高く美しい仕上がりになる
- 芝の成長を待たなくても、芝を張った直後から一面芝生になる
- 目地(芝生のすき間)から雑草が生えにくく、処理の手間がはぶける
- 芝を大量に使うため、費用が高い
目地張り
べた張りと芝の並べかたは同じですが、目地を作るのが目地張りです。
3㎝から5㎝のすき間を開けて並べるのが一般的で、すき間があくぶん芝の数が少なくてすみます。
- 芝生が成長すれば、全面芝になるが、その間少し時間がかかる
- 全面芝になる間、目地から生える雑草の処理など手入れが必要になる
- べた張りと比べ芝を使用する量が少ないため、費用を抑えることができる
例外(市松張り)
ほかにも市松張りという特殊な張りかたがあります。
これは、ひとつ飛ばしで芝を並べていき、オセロの白黒を交互に並べていくイメージです。
並べる芝の数がべた張りの5割ほどになるぶん、費用は安くなりますが、全面芝になるまでの時間と手入れの手間がかなりかかるので、あまり一般的ではありません。
この市松張りは選択肢に入れなくてもいいかな。
実際に並べる
結局、べた張りでやってみたよ。
庭がそこまで大きくないのと、少しでも手間をはぶきたい考えを優先し、わが家はべた張りでいくことに決めました。
芝生が何枚必要かについては、実際に寸法をはかり、足らなくなることがないように事前に準備を徹底しました。
(※足らなくなると、次配送されるまで時間がかるので要注意!!)
寸法については、コチラを参照
ダンボールに入れて送られてきました。
天然感がハンパないです。
芝の切れ目が重ならないように、目地をつくらずピッタリとくっつけて芝を並べていきました。
端っこ(画像手前と奥)の部分は、1列おきに半分の大きさのものが必要だったため、普通のハサミで芝をカットし使いました。
壁ぎわについてもサイズの調整が必要だったので、こちらもハサミでカットし、すき間がないように芝を並べていきました。
芝を並べるのはそんなに難しくないよ。
芝の切れ目を直線にしないのがポイント。
交互に置いていくってことね。
芝生初心者がTM9を植えたあとは目土をまく
終わりが見えてきた!
目土は「めつち」って読むよ。
芝を並べ終わったら、目土をまいていきます。
目土は、床土と並べた芝生のなじみを良くし、根を張る手助けをしてくれるものです。
今回は、目土も購入しましたが、土壌作りで使った床土が目土を兼ねていたため、それも使用していきます。
目土は肥料が含まれて水はけもいいから芝の成長をサポート!
芝の間の目地を中心に、全体的にまんべんなくまくよ。
床土と目土を兼ねているものは土っぽく、目土専用のものは、肥料っぽい印象です。
今回は、量が少し少なかったかもしれませんが、あまり多すぎるのも、土に葉が隠れてしまい生育に障害をおよぼす可能性があります。
通常は1〜3mmほどを目安にし、量よりも回数を分けてまくのが理想です。
芝生初心者がTM9を植えた仕上げに散水する
最後の仕上げだね。
水をまくだけなら簡単!
芝は根付くまでおよそ2〜3週間かかるよ。
この期間のケアと水やりは重要かな。
できるだけ早く根付かせるために、水やりは重要なポイントです。
散水ホースなどで、できればシャワーやミストなどにしてまいてあげるのがいいと思います。
特に暑い夏の場合は、水切れになりやすいため、芝張り初期の段階では毎日水をたっぷりあげるようにしましょう。
水やりのおおまかな目安はこんな感じです。
季節(芝を張った時期) | 水やりの目安 |
春 | 2〜3日/回 |
夏 | 毎日/1〜2回 特に猛暑の時などは、朝夕の2回に分けてあげるのがベター |
秋 | 2〜3日/回 |
冬 | 基本的には不要 (芝張りに適していない) |
芝を張った直後は、たっぷりと芝生の土から水が浮くくらいあげる必要があります。
最初は、やりすぎかなっていうくらい水をあげたよ。
また、この段階の注意点として、なるべく芝生の上を歩かないことや重いものは置かないように注意しましょう。
まだ根付いていないため、芝が動き根付きづらくなってしまう恐れがあります。
芝生が根付いてきたら、徐々に水やりのペースをゆるめていこう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
素人でも、石がゴロゴロの土壌から芝生を張ることができました。
- 道具を準備する
- 土を掘り起こす
- 土を平らにふみ固める
- 川砂を均等に敷く
- 床土を均等に敷く
- 芝生を並べる
- 目土をまく
- 散水する
以上が今回の工程です。
マイホーム購入にあたって、DIYで予算を抑えるの今や常識です。
そして、その対象として庭は上がってくることが多いと思います。
もちろん素人なりの仕上がりですが、そのぶん愛着も湧き、年に1〜2度ですが芝刈りを楽しく行っています。
芝張りのポイントは、適切な芝を選び、適切な時期に購入し、手順どおりに芝を張ることです。
芝の選びかたや購入時期などは下記の記事を参考にしていただければと思います。
また、住宅を新築したあとに工夫したポイントをまとめた記事や、庭に目隠しフェンスを取り付けた記事もありますので、よろしければ合わせてご覧いただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回紹介したものの中で気になることがあれば、コメントまたはお問い合わせまでお気軽にご連絡ください。