ある日突然、チャイムがなってインターホンに出ると知らない営業マン。
「お宅の屋根、浮いてるように見えます。無料で点検しまっす!」
えっ? はぁ…
って、正直ドキッとするし、断ろうとしても相手の勢いがものすごい...
こんな経験、ありませんか?

とにかく圧がスゴイよね
屋根のことなんて考えたことないし!
屋根修理の訪問営業は昔からよくあるトラブルの一つ。
2022年の屋根工事の点検商法にかかわる相談件数は2,885件。
2018年の923件と比べると、約3倍にも増えてます。


この記事では、実際にあった体験談やQ&Aを交えながら、訪問営業を上手に断る方法 をまとめていきます。
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屋根修理の訪問営業がしつこい理由


まずは敵を知ることから。
なぜ彼らがしつこいのか??



営業の人なりの戦略があるはず
それを知っておくのは大事だね
考える余地を与えないため
今の時代はネット社会です。
まさに今、検索をしてこの記事にたどり着いたようにすぐに調べる。
業者からすると、その余地を与えたくない。
その場で即決してくれれば大金星です!!
大企業や口コミに強い業者であれば、一括見積もりサービスやネット検索でもいい。
多少しつこめの訪問営業をしてでも成果が欲しい業社もあるってことです。
無料点検を行いたいから
人は無料という言葉に弱いですよね。
普段そんなに使わないポケットティッシュでも、タダならもらう。
今は使わなくてもいずれ使うからって。



タダほど安いものはない…
って騙されるコース一直線っ!
この考えかたと屋根の無料点検が一緒になっちゃうと恐ろしい。
業者は無料という名の超有料級点検を行うことが目的です!
アレやコレやと不安をあおられて、知らぬ間に契約コースになっちゃいますよ。
権威からの心理的プレッシャー
例えば、ガソリンスタンドの無料空気圧点検をお願いしたら、タイヤの劣化を指摘されてその場で交換。
のちにディーラーで確認したら、劣化はしてても交換レベルではないことが判明。



はい、私です
これは車に詳しい店員という権威からの心理的プレッシャーからくるもの。
屋根の修理も同じです。
車は知識がある人もいるかも知れませんが、屋根に詳しいって人聞いたこと…あります?
屋根の無料点検をした業者から、「これ…修理しないと被害が広がりますよ」とか言われたら、不安になって何か対応しないとってなりますよね!
これが専門という権威を使った業社の狙いです。
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屋根修理の訪問営業に対する断りかた|逆効果の例


突然のことだと、返事を曖昧にしがち。
でも、百戦錬磨の営業マンからすると、そこが付け入る狙いどころ!
よくあるダメな例を見ていきましょう。
- また今度お願いします
- 資金がなくて...
- 家族に相談しないと...
- 最後まで話を聞いてから(姿勢)
また今度お願いします
営業マン的には、この返事がもらえれば及第点です。
一度会うことで知り合いになり、徐々に信頼関係を築いて、数回訪問ののち無料点検コースに...
こちらは何の気なしに言ったことでも、業者にはしっかり記録されます!
名刺を渡され、数週間後にまた来たときには、「あー、あの時の」ってちょっと会話が進んじゃいますよ。



失礼がないように言う定型文なんだけどね
営業マンは良いように捉えるよ!
資金がなくて...
点検は無料です。
問題があって修理するかしないかはまたその時決めれば大丈夫!
とりあえず状況だけでも確認しましょうかって流れになりますね。
業者的には交渉の余地アリって捉えて、点検後、修理の値下げ交渉・サービス交渉を考えます。
こんなローンもあります、あんな資金計画もあります、特別にサービス価格にしますよって。
家族に相談しないと...
これもまた名刺を置いていかれ、「また来ます!」の無限ループに突入します。
そして、業者と知り合いになるパターン。
家族に相談すれば屋根の点検をすることもあり得るって余地を残しちゃってます。
次来たとき強めに断ればいいかって思って曖昧にするのはNG!!
可能性があると思われるだけで、何度もやってくるパターンに。



次は2人で来たり、手土産をもってきたり...
知り合いになっちゃうと断りづらいよね
最後まで話を聞いてから(姿勢)
仕事やプライベートでは、相手の話をしっかり聞く傾聴は大事。
でも、営業マンとの対話においてはやっちゃダメ(笑)
話を聞いて時間をかけることで、相手に説得材料(不安を煽る、緊急性を主張)を積まれてしまいますよ!
屋根修理の訪問営業に対する上手な断りかた|使える例


じゃあ、どうやって断るの!?
ここからは実際に使える “断り文句” をお伝えしていきます。
- 他の業者に頼んでいるんで結構です
- 必要なときは自分で探します
- 忙しいので失礼します
- いっさい応答しない
他の業者に頼んでいるんで結構です
業者に第三者の存在を伝えるのは有効な手段です。
この一言で相手の営業の余地をなくせます。
あと、この言葉は強い断りにならないんで、やんわり拒否を伝えられてどんな人でも使いやすいのがポイントです。
もし、どこに頼んだのかを聞かれても伝える必要なしっ!
それをキッパリ伝えると、相手も引き下がりやすいです。
必要なときは自分で探します
まず、交渉の中で大事なことは主導権をにぎること。
ただ受け身だと屋根修理のプロという権威が上をいきます!
でも、この一言で、主導権は自分にあることをしっかり伝えられる。
今は必要ないことを明確に伝えることで、そのさきの営業トークを封じ込めて付け入る隙をなくしましょう!
業者は返答が曖昧な人ほどつけ込んでくるので、これは効果的ですよ!



ハッキリした物言いだと相手もひるむよね
忙しいので失礼します
よくある手段ですが、何も思いつかない時はこれが一番。
理由を「自分の事情」にすることで相手を責めずに断れます!
これは会話を長引かせないワードの一つ。
今は時間がないと伝えるだけなんで柔らかく使えるのも特徴ですね。
ただ、何も用意してなかった時のしのぎワードなので、じゃあまた来ます!ってきっかけになりやすいのも事実。
次回以降は次の方法を使います。
いっさい応答しない
シンプルだけど、これが一番効果的。
消費生活センターや国民生活センターも推奨している“王道の対策”のひとつです。
これは相手にまったく会話のきっかけを与えず長引かない。
また、余計な情報を相手に与えることもない。
何もせずとも業者に拒否を伝えることができる最強の手段です。
ただ、繰り返しくる可能性があるので、「応答しない」を徹底して、相手に“来ても無駄”と学習させましょう!



録音できるインターホンがあると万が一のときの証拠になるよ


屋根修理の訪問営業|実際の事例


じゃあ、実際にどんな事例があるのか。
以下、𝕏の引用を見てみましょう!
不安をあおる
作業着姿の男性が突然訪ねてきて不安を煽ってくる典型的なパターンです。
本当のプロならそんな場当たり的な診断はしないはず...
これは冷静に受け流すべき!
屋根に上がろうとする
無料点検を口実にとにかく屋根へ登ろうとする手口!
ほんとにタダほど高いものはない。。。



第三者目線で聞くと何でって思うよね
でも、当事者になると注意しなくなるんだよ
屋根を壊して直す
これは実際に良く報告されている事例です。
素人には気づきにくい部分だからこそ悪用されやすいポイント。
最初から関わらせないのが一番の予防策!
あきらかに見た目・態度がおかしい
信頼できる業者なら必ず名刺や会社情報を提示します。
「なんか変だな」って思った直感は意外と正確かも。
明らかに常識的じゃない場合はそもそも関わりたくない!



もう絶対サギじゃん!
こっちも対策をする必要があるかも


だまされないコツ
訪問営業に注意
“突然” の訪問で “今すぐ工事” のワードを出されたら絶対警戒っ!
本当に必要なら、自分から探して依頼すればいいだけです。
見積もり比較
何をするにも、1社だけの見積もりだと相場がわからない。
相見積もりを取る気持ちを常にもつ!
これだけで、騙されることは激減します。



相見積もりすれば、価格も安くなるよ!
業者の信頼性
見ず知らずの人を急に信用するのは日常においても普通あり得ないですよね。
口コミや実績を確認してから検討するのが鉄則ってことで。
契約書を確認
契約を急がされても、その場でサインは絶対NG!
今どきそんな人いる?って、、、いるんですよ。
無料点検に警戒
タダほど高いものはないと何度もお伝えしているとおりです。
訪問営業 = 点検後に「危険」「今すぐ修理」は、もっと浸透してもいいと個人的には思うんですけどね。



これはいい加減覚えてっ!
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災害時に増える屋根修理の訪問営業


なぜ災害のあとに要注意なのか?
災害のあとって、みんな不安なんです。
そんな状況の中でこんな業者が煽ってくると、わかっていてもその言葉を信じやすい。
また、災害の後処理でまともな業者は対応が困難だったりします。
屋根のズレや割れが“それっぽく”見えやすいので、業者もこの状況がやりやすく、「保険が使える」なんて言われると安心しちゃうかもですが、実際には条件に合わないことも多いみたいですね。
多く発生する時期
夏場から秋にかけての台風発生期。
いまや亜熱帯化した日本の年がら年中降る強い雨。
いつ起こるかわからない地震や竜巻。
今の日本では、災害が発生しない時期なんてないんです。
ってことは、いつだって訪問されうるってことですね。
保険が使えると言われる
災害後に関しては、「火災保険を使えば自己負担ゼロで修理できますよ」みたいな保険適用をダシにした営業も増えます。
一見お得に思えるんですが、調べてみると保険適用外なんてこともあるんでご注意を!



信頼できる業者なら、その根拠も提示してくれるよね
まとめ
屋根修理の訪問営業は、基本的に きっぱり断る または スルーをつらぬくが正解。
- 他の業者に頼んでるなど「結構です」と言う意味をシンプルに伝える
- いっさい応答せず、居留守をつらぬく
- 必要な場合は自分で探して見積もり比較をする
訪問営業に振り回されるより、自分で安心できる方法を選んだ方が気持ち的にもラクだと思います。
ネットで見積もりを取ると落ち着いて比較できるので安心。
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※もう一度断り方の内容を確認する
屋根は暮らしを守る大事な場所です。
不安をあおる訪問営業に流されず、信頼できる業者を自分で選ぶ。
それが一番の防災につながりますよ!