門柱って家ごとに違うけど、自分で選ぶものなの?
注文住宅はもちろん自分で選ぶし、建売住宅でもオプションで選べるケースがあるよ。
どんなものがあるかまずは調べてみるところから始めよう。
ひとえに門柱といっても、いろんな種類があることを知っていますか。
これから住宅を購入予定、今まさに建築中、将来購入予定があって情報収集をしている。
そんな状況で、住まいの顔といわれる門柱に興味をもっている方に門柱の選びかたを紹介します。
家を新築するにあたって、門柱の意味と必要性については、過去ブログでご紹介しました。
ぜひ、こちらもご覧いただけるとより理解が深まるとおもいます。
ぜひ、後悔しないためにも、自分で調べて門柱について学んでから門柱を決めていきましょう!
- この記事を読めば、門柱のことが大体わかります
- 一般素人の目線から学んだことをお伝えしますので、よりリアルに参考にできます
この記事はこんな人におすすめ
- 新居を購入予定、建築中、住宅に興味のある方
- 門柱について、知識を深めたい方
- 門柱の予算や相場が知りたいという方
門柱を選ぶ基準ってなに?
まず、結論からいうと、『家と門柱の組み合わせを眺めたくなるものを選ぶ』が正解です。
家と?
組み合わせが大事ってこと??
門柱は洋服で言うところの靴下です。
オシャレは足元から...
オシャレは門柱から...
門柱は主役ではないです。
ただ、見る人に見られると、こだわっている家だなとか、参考にしてみたいなとかおもわれやすい。
引き立て役としてアピールすることができる重要なアイテムです。
門柱やポスト単体が気に入って、それを使いたいという方が大半だとおもいますし、間違いではないです。
ただ、家との一体感にまで視点を向けることができるとよりベターです。
また、そこに門柱としてのパフォーマンスまで欲しいのが本音です。
ただし、この一体感やパフォーマンスを得るためには、門柱の種類、機能性、特徴を知って、自分の家にはどのようなものが合うのかを検討することが必要になってきます。
提示されたものの中で選ぶのではなく、自分が学んで、調べて、自分自身で選ぶことが大切なんだよ。
それでは、どのようなものがあるのか具体的に見ていきましょう。
門柱にはどんな種類があるか見てみよう
門柱には大きく分けて2種類ある
門柱は、大きなくくりで2種類に分けられます。
それが、造作門柱と機能門柱です。
それぞれ異なる特徴があって、メリット・デメリットがありますが、そもそもこの造作と機能って何?ってことですよね。
画像で確認すると、あーこれかと誰もが見たことのあるものです。
さんざん目にしているはずですが、興味がないとそれがスルーっと記憶からとおり過ぎます。
では、ひとつずつ画像を交えて確認しましょう。
造作門柱って?
ブロックやレンガ、人工木などでオリジナルにつくり上げた門柱のことをいいます。
下記のようなものです。
機能門柱って?
メーカーが製品としてつくっている門柱のことをいいます。
下記のようなものです。
上の写真でわかるとおり、まず見た目がだいぶ違います。
門柱しだいで家全体の雰囲気が変わるのがわかるとおもいます。
- 家の雰囲気に合うのはどんなものか
- どんな門柱が好みか
- 門柱の欲しい機能は
- 門柱付近の外構はどうする予定か
いろんなことを加味したうえで、最終的には自分が納得のいくずっと見ていられる門構えになるよう学んでいきましょう。
おおきく分けるとこの2つ。
それぞれのメリット・デメリットを確認していこう。
メリット・デメリットを確認
造作門柱の特徴ってどんなこと?
まずは、メリットとデメリットを確認してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
オリジナリティを出せる | コストがかかる |
ポストや照明、表札などアレンジできる | 納期がかかる |
アプローチや外壁と調和させられる | 打ち合わせ等の手間がある |
高級感を出せる | 敷地に余裕が必要 |
造作門柱は、なんといってもカスタマイズ性が強いことにつきます。
レンガを積みあげて重厚な門構えにもできますし、丸みや段差をつけてデザイン性を持たせることも。
また、木やコンクリート、タイルなど素材を変えることで、オリジナリティを出せます。
シックなグレーなど色味によっては住宅外壁との一体感を演出することもできます。
そして、アプローチや門扉などをもうける予定の方は、同じような素材で一体的なものを作り、調和のとれた外構にすることができます。
でも、これだけアレンジするってことは...
そうです。
いずれにしても費用が必要以上にかさむことが最大のデメリットです。
以下、わたしが依頼した業者の参考ですが、相場を記載しておきます。
種類 | 金額 |
---|---|
コンクリート門柱(シンプルなもの) | 5〜10万円ほど |
タイルを使用した門柱 | 10万円〜 |
左官を必要とした門柱(モルタル・珪藻土など) | 10〜30万円ほど |
ポストや照明、表札をつけることを考えると、やっぱり割高だね...
つぎは機能門柱を見てみよう!
機能門柱の特徴ってどんなこと?
こちらもまずはメリットとデメリットを確認してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
コストが安い | バリエーションが少ない |
納期が早い | 存在感が薄いことも |
コンパクトで場所をとらない・スタイリッシュ | 防犯性に乏しい |
カスタマイズ性強い | 付属が付けられない物もある |
機能門柱のおおきな特徴は、コストの安さとコンパクトさにあります。
そのわりに、カスタマイズ性が強い。
表札やポスト、照明に宅配ボックスなど、さまざまな機能をもたすことができます。
最近では電気自動車の充電機能を装備したものもあり、コストパフォーマンスに優れています。
ひと昔前よりバリエーションは増えたようなので、建売住宅などでも自分で選ぶことができれば、個性を出すことは可能です。
ポールタイプ、袖壁タイプ、宅配ボックス付きのもの。
広さや雰囲気、必要性に応じて選んでいくと良いのかな。
ポールタイプ
袖壁タイプ
宅配ボックス付き
最近の家は、この機能門柱の家をよく見かけるな。
やっぱり、土地の狭さやコストを抑える意識が高いこと。
そもそも門扉をつけない家が多いから、入り口を盛大にはしないかな。
最近では、和の家より圧倒的にモダンでスタイリッシュな家が多いこともあり、機能門柱の需要が高いのは事実です。
たとえば、門柱をブラックやグレーのシンプルモダンにし、ポストや照明を色物やデザインでアクセントにする。
すると、とてもスタイリッシュで印象的な存在感のある門柱となります。
全体の雰囲気にマッチし、帰宅するたびに家と門柱の一体感をながめたくなるそんな家になれば門柱選びは成功です。
ただし、スタイリッシュであるがゆえに、貧相に見えたり、印象の薄いものになる可能性があります。
また、建売住宅のように、同じような形のものが並ぶとただ機能を持った入り口の柱と化してしまいます。
やっぱり家の顔だし、ダサいのはイヤだな。
コスト面では、圧倒的に造作門柱より割安です。
種類 | 金額 |
---|---|
機能門柱(表札付き) | 1〜15万円ほど(工事費別) |
中には、照明やインターホン、ポスト付きのものがありますので、価格の幅はかなり広いです。
ただ、コストを抑えようと思えばそれなりに抑えることは可能です。
ちなみに、我が家は機能門柱のポール型、表札・照明付きで7万円ほど。
ポストが5万円くらいで、工事費(取付・配線配管)5万円ほどだったので、トータル17万円ほどでした。
- ちなみに...
門柱自体は、業者を通してではなく、直接通販で購入し、数万円費用が抑えられた。 - 数千万単位で設計していると気にならなくなりやすいが、ここは節約できる。
- 自分で購入できるもの、準備できるものは整理しておいた方がいい。
門柱までお金をかけられないなら、機能門柱一択かな。
門柱の夜の顔って...
門柱はもちろん人間ではないですが、昼間の顔と夜の顔があります。
それは照明や周りの街灯によって、それぞれ夜の闇の中での浮かび上がりかたが違うからです。
そこまで計算して門柱を選ぶのは難しいですが、それぞれの門柱への照明の付けかた次第で雰囲気が変わりますので、参考にしてください。
門柱の色で家が明るく見えたり暗く見えたりしますが、夜だとそれがさらに顕著です。
どこまでこだわるかは予算と相談になりますが、会社帰りなどに門柱や玄関周りが明るい家は、やっぱりこだわってるなーと感じます。
もはや家の門番みたい...
ブラック系の門柱は、照明の位置や照らしかたによって雰囲気がだいぶ変わることがわかるね!
最近は、門中に照明をとりつけるだけじゃなくて、地面にソーラーライトを埋め込んで、下から上に照らすものもよく見かけるかな。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
門柱を選ぶにあたって、自分の好みで選ぶことは間違いではないのですが、本体である建物が主役であって、その顔となる門柱を選ぶという視点で見ていくと、選ぶものが変わってくるかもしれません。
選ぶ基準として、それぞれのメリット・デメリットなどを考慮していくといいとおもいます。
最後にいまいちど、おさらいしておきましょう。
おさらい
造作門柱
メリット | デメリット |
---|---|
オリジナリティを出せる ポストや照明、表札などアレンジができる アプローチや外壁と調和させられる 高級感をだせる | コストがかかる 納期がかかる 打ち合わせ等の手間がかかる 敷地に余裕が必要 |
機能門柱
メリット | デメリット |
---|---|
コストが安い | バリエーションが少ない |
納期が早い | 存在感が薄いことも |
コンパクトで場所をとらない・スタイリッシュ | 防犯性に乏しい |
カスタマイズ性強い | 付属が付けられない物もある |
自分でデザインしたいのか、コストで選ぶのか...
土地や予算に余裕があれば造作してもいいし、なければ機能門柱の中で選ぶといった感じでもいいかもね。
いずれにしても、自分で決めるっていうことが重要なんだよ!
最後に
門柱を選ぶ機会は、家を購入するのと同じで、ほとんどの人が一生に一度あるかないかです。
今悩まれている方は、家が好きで自分でいいものを作っていきたいと考えている方だと思います。
ぜひこの記事を参考にして、たかが門柱ですが、家に帰ることが楽しみになる一体感のある門柱を選んでください。
また、下記記事も合わせてご覧いただくと、より理解が深まるとおもいますので、参考にどうぞ。