いろいろ室内物干しを検討したけど、おしゃれなアイアンバー物干しがイイかなぁ。
カッコイイとか使い勝手イイとかメリットが目立つけど、デメリットも結構あるよ。
室内物干しの中でも、スタイリッシュなデザインや耐久性、耐荷重が大きいことで採用が多くなってきたアイアンバー物干し。
───自分の家にも取り付けたら絶対オシャレだし、天候に左右されないスタイルってイイなーっ。でも、実際に使っている人のリアルな感想を知りたいな───
かくいうわが家も、新築前の住宅見学会で見たアイアンバー物干しにひと目惚れして採用を決めました。
新築6年経ちますが、アイアンバー物干しは住宅設備の中でもお気に入りの一つ。
ひと目惚れした要因ってなんだろうって考えてみると、
- なんといってもオシャレな存在感
- ガッチリした使い勝手の良さ・安心感
- デッドスペースの有効活用
にあると思っています。
このインテリアは、6年間たった今でも、家の中のオシャレポイントって位置付けにできるし、実際に毎日使いまくってるし、デッドスペースだからなんか得した気分になるってことで、本当に付けて大正解だったと思っています。
ただ、そんなオシャレで使い勝手の良いアイテムにもいくつかデメリットはあります。
今回は、このデメリットについて6年間使用している筆者が包み隠さずお伝えしていきますね。
事前に課題を理解して、しっかり対策を検討した上で心おきなく採用を進めていきましょう!
- 錆びる(劣化)可能性あり
- 設置場所を選ぶ
- 後付けは難しい
- 取り付けコストが高い
- 取り付けによるダメージ
- デザインが限定的
- 屋外にはおすすめできない
- やっぱりいらないができない
このアイアンバー物干しで悩んでいる方は、これから新築するか、その予定があるっていう状況の方が多いと思いますが、上記③④に通ずる以下のことが一番伝えたいことです。
後付けにならないよう設計前の早めの検討、また施主支給でコストダウンするなどの検討をおすすめします。
この記事はこんな人におすすめ
- 失敗しないためにアイアンバー物干しのデメリットを知っておきたい
- すでにアイアンバー物干しの採用を決めてるけど、リアルな一次情報を知りたい
- 実はまだ他の室内物干しと比較検討してる
アイアンバー物干しのデメリット8つ
そんなにデメリットあるの...
事前に確認しておけば、対処できるものばっかりだよ。
錆びる(劣化)可能性あり
一般的にアイアンバー物干しは塗装されているものが多くて、錆びにくくはなっています。
ただ、アイアン(鉄製)だと、水分や湿気にさらされ続けたら、錆びたり劣化が早まる可能性はあります。
とくに、濡れてるものを直接干すことが多かったり、洗面所なんかの湿度が高い場所に設置しているときは、定期的に吹き上げをしたり、換気なんかをしてあげるといいかもしれないかな。
あと、防錆加工の施された商品を選ぶってのがまず対策できることですかね。
設置場所を選ぶ
アイアンバー物干しを選んだからには、インテリアなんかとの調和を考えますよね。
あまり狭い場所の設置はゴチャついちゃうかもしれないし、生活の動線上だと邪魔になるかもしれない。
デッドスペースを活用できて、ほかのインテリアや家の内装と合う場所を選んであげるっていう必要があります。
たとえば、下記のような場所によく設置されています。
- リビング
- ランドリールーム(洗面所)
- 廊下
ひとつずつ確認しましょう。
リビング
ほかの家具との調和を楽しめます。日当たりなんかもほかの部屋と比べると良いと思いますし、季節によってはエアコンの恩恵を受けて、洗濯物が乾きやすいっていうメリットもあるかも。
ただし、ゴチャつきやすいのと、失敗すると生活感が出過ぎてします可能性がありますね。
この場所に設置する場合は、洗濯物を干しっぱなしにしないっていう強いキモチ...大事です!!
洗濯はここだけっていうんじゃなくて、物干しワイヤーとかホスクリーンなんかの室内物干しが別部屋にあると洗濯物を逃すことができますよ。
ランドリールーム(洗面所)
ここは、実用性を重視しながら、狭い場所でおしゃれを楽しむことができます。また、タオル掛けを同じアイアンバーにすれば、アイアン同士のコラボなんてのも楽しめちゃいますよね。
ただし、スペースが狭いので、大量の洗濯物を干すには不向きかもしれません。
用途の使い分けを考えておく必要があります。
廊下
デッドスペースを有効活用しながら見せるオシャレをすることができます。また、空気の通り道を確保すれば乾きやすいかも。
ただし、動線上邪魔になる可能性があるのと使いづらいと意味がないので、設置場所については慎重に選びましょう。
わが家はこの廊下タイプです。
いずれにしても、事前にしっかりと設置場所の検討と確保が必要です。
後付けは難しい
アイアンバー物干しの場合は、その重さから、天井や壁にしっかりと取り付ける必要があります。
自分で天井の梁を見つけて穴を開けて取り付けるってことも不可能ではないですけど、耐荷重が大きいこともあって、絶対に失敗は許されない...。
万が一天井が崩れ落ちてくるなんてことがあったら、それこそDIYどころじゃなく大問題です!!
なので、商品のみ自分で調達して設計に組み込んで建築時に取り付けてもらう施主支給がおすすめですね。
建築後に業者に頼んで後付けすることも可能ですけど、梁の場所にもよるので、自分の思った位置に付けられないなんてことがあるかもしれないです。
なんども言うけど、施主支給なら業者に注文するよりたいがいは安くなるよ!
通販なら特別セールとか、ポイントアップデーとかもあるしね。
コストが高い
ワイヤータイプの物干しなんかと比べると、アイアン製は高くつきます。
DIYじゃなくて、業者に取り付けも依頼するってなればなおさら。
DIYで取り付けられるワイヤータイプの物干しについては、こちらの記事で紹介しています。
商品によっては、アルミやステンレスの物もあるんですけど、やっぱりアイアンの質感がおしゃれに見える...。
こちとら、アイアンバー物干しに一目惚れしてるわけですからね。
冒頭でも触れましたけど、自分で通販を使って安く購入したり、ポイントUPで手に入れたりして、取り付けを業者にお願いする『施主支給』でコストダウンをするべきです。
住宅購入にあたって、デッドスペースを利用する。簡単にできることはDIYする。工夫して予算を削減するっていうのは鉄則です。
であれば、住宅建築前(建築中?)の今このときに、商品を準備して、施主支給として建築の中で取り付けてもらいましょう。
ハウスメーカーによっては、施主支給に条件を提示される場合もあるので、事前に確認は必要です。
取り付けによるダメージ
壁や天井にしっかり取り付けるので、梁や柱にドリルで穴を開けることになります。
なので、もちろん家自体にダメージは発生します!
新築の物件に穴を開けるのは抵抗ありますけど、取り外さなければ問題ないです。
なので、やっぱり場所をしっかり検討しつつ、どうしてもDIYするという場合は要注意です。
デザインが限定的
商品によっては、取り付ける場所に合わせたサイズオーダーができたり、E字型、U字型とか形自体の種類があり、L字型にカットをすることも可能です(業者と要相談)。
モダンな部屋に合わせたいっていう方の需要は高いです。
森田アルミ工業HPより
ただ、モノトーンでスタイリッシュな印象が強いので、部屋の雰囲気によっては合わせづらいことがあるかも。
リビングなのか、洗面所なのか、廊下なのか。事前に家の雰囲気を確認して、取り付け場所を決めることが大切です。
私の場合は、第三者(設計士さんや家族)と相談し、一人だけの視点で決めないようにしました。
後悔先に立たず!
いろんな人の意見を取り入れていくこと大事だよね。
屋外にはおすすめできない
もともと室内物干しで検討している方が多いと思うんですけど、家の外観との組み合わせを考えて外の設置を思いつく人もいるかもしれません。
取り付け自体はできるんですけど、やっぱり長期間外にさらされ続ける環境だと劣化スピードは早まりますよね。
よっぽど防錆加工をしっかり施す必要ありますし、いずれ劣化で使えなくなることも視野に入れておく必要があります。
そこまでのリスクを負うよりも、ベランダ・バルコニー用の物干しがあるので、その中でデザインが合うものを選んでいった方がいいのかなぁとは思います。
やっぱりいらないができない
当たり前のことですが、一度取り付けたらよっぽどのことがない限り、やっぱりいらないはできません!
ここにあると邪魔とか、この場所だと結局使わないとか、このデザインに飽きたとか。
見た目とか耐久性とかメリットがある一方で、それは ”けっこうな存在感” で ”ダメになりづらい” ので、一生それと添い遂げるくらいの気持ちで検討してみてください。
・・・今のところ、わが家のそれは取り付けて大正解だったって自信をもって言えます。
アイアンバー物干しのデメリットに関する口コミ・評判
一般的にどんなデメリットを感じてるんだろ?
以下、𝕏からの引用です。
物干し用のアイアンバーで懸垂できないか耐荷重調べてたけど、全然できなさそうでガックリきてます。笑
— むぎ@家好きBanker (@mugi_iezuki) February 28, 2024
冗談も交えてますけど、いっても耐荷重は大きいもので20〜30kgほどです。
梁や柱にネジで止めてあるものなので、常識的な範囲内での使用荷重になりますよ。
アイアンバーかで私も悩んだ🥺アイアンバーおしゃれだけど高さ固定だし、取り外しが難しいから画像の商品にした!ちょっとおしゃれなホスクリーン😂アイアンバーは室内物干し竿じゃなく観葉植物とかインテリア飾る用として高めにリビングに採用するか?とも悩んだけど結局シンプル求めて辞めた😂😂
— しろくろ☺︎▶︎R5.10🐳 (@gon_gon_com) February 14, 2024
高さについては確かに設置サイズに固定されます。
ただ、直接そこに掛けるよりも、ハンガーや角ハンガーなんかにかけて使うことが多く、それを干すとしたら少し高めでもイイのかなぁとは思います。
一般的に、手を伸ばして無理なく届く高さは「身長×1.2倍の高さ」って言われています。
夫婦で身長差がある場合は・・・よく話し合ってください(笑)
以下、参考までに。
例えば、
身長150㎝の妻 × 1.2 = 180㎝
身長175㎝の夫 × 1.2 = 210㎝
さすがに夫に合わせると高すぎますし、妻に合わせると邪魔になりそう。
190㎝前後くらいがちょうどいいのかな。
ただし、必ず届く範囲かはシミュレーションしておきましょう。
至る所に物干しのアイアンバーやら、ホスクリーンやら、pid4Mを付けましたが、果たしてそんなに室内干しをするのかとよくよく考えると微妙でした。(基本はドラム式洗濯乾燥機)
— カタリベ (@catalybe_home) October 23, 2022
必要な分だけつける。余計なものはいらない。これ生活を豊かに暮らすための鉄則です。
ワイヤータイプも使うとしたら、多くても1つずつくらいかなーとは思いますけど、用途をしっかり考えて取り付けを進めていきましょう!
(わが家もアイアンバー物干しと物干しワイヤーの二刀流です)
しっかりと干す用。一時的に引っ掛ける用。
用途の使い分けで生活の質がレベルUPするよ!
物干しワイヤーに興味がある方はこちらをどうぞ。
アイアンバー物干しの将来発生するデメリット
老後にアイアンバー物干しってどうなんだろ。
身長の1.2倍とはいえども、老後に腰を悪くする、腕が上がらなくなるってなったときに、やっぱり高さが調整できないのはどうなんだろ...
とも考えた時があります。
まぁ、この物干しに限った話じゃないですけど、今の視点だけで決めると便利な物も不便になる可能性はありますよね。
長めのS字フックだったり、高さを調整できる物干しもあるみたいなので、そのときに工夫して対応していけばいいのかな。
まとめ
この記事では、アイアンバー物干しのデメリットとその対策についてお伝えしてきました。
あらためて確認すると、次のとおりです。
- 錆びる(劣化)可能性あり
→ 吹き上げ、換気、防錆加工の施された商品を選ぶ - 設置場所を選ぶ
→ 事前にしっかりと設置場所の検討と確保 - 後付けは難しい
→ 商品のみ自分で調達して設計に組み込んで建築時に取り付けてもらう(施主支給) - 取り付けコストが高い
→ 『施主支給』でコストダウン - 取り付けによるダメージ
→ 場所をしっかり検討しつつ、DIYはおすすめしない - デザインが限定的
→ 事前に家の雰囲気を確認し、第三者に相談 - 屋外にはおすすめできない
→ ベランダ・バルコニー用の物干しの中からデザインが合うものを選ぶ - やっぱりいらないができない
→ 一生添い遂げるくらいの気持ちで検討
つらつらとデメリットを書き上げてきましたが、アイアンバー物干しの『オシャレな存在感』『がっちりした使い勝手の良さ』『デッドスペースの有効活用』に現状満足しています。
アイアンバー物干しを設置の際には、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。