家を建築していく中で、とりわけ最後のほうに設計担当から「もんちゅう」ってどうしますかと言われてはじめて考えることになる「もんちゅう」。
・・・もんちゅうってなに?
もんちゅう知らないよね。
見ればこれかってわかるよ!
はい、これが「もんちゅう」で、
漢字で書くと「門柱」です。
今回は、この門柱のメリット・デメリットを確認したうえで必要性を考えていきます。
わたしは実際に注文住宅をたて、この門柱も設置の可否をさんざん悩みました。
一般素人が感じたこと、調べたことをお伝えしますので、プロ目線よりもリアルな目線で参考にできるのではないかとおもいます。
また、予算の関係などもあわせてお伝えします。
家をたてるにあたって門柱をとりいれるかの判断材料を増やしていきましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- 門柱の必要性とその理由ってなに?
- 門柱のメリット・デメリットをしり、ただしく検討したい
- 予算について具体的に相場をしりたい
門柱ってそもそも必要なものなの?
まず、結論として、選べる余裕があるのであれば設置をおすすめします。
もちろん、余裕がなければ、住まいを優先に考えることがいちばん大事です。
その際には、ぜひ自分の好みのデザインのものを選び、正しい場所に設置するよう検討してください。
建売住宅って門柱を選べるのかなぁ..
土地や条件しだいかな。
基本の範囲内で選ぶか、追加オプションとして注文するか…
ある程度自由はあるはずだよ!
では、以下メリット、デメリットなど確認していきましょう。
住まいの顔といわれる門柱
門柱ってどんなものかわかったけど、結局どんな意味があるの?
門柱は、玄関さきにある独立した壁だったり、柱だったりする構造物のことです。
この門柱は、住まいの顔ともいわれ、ひと目につきやすい場所にあります。
そのため、この門柱しだいで家全体の印象がおおきく変わり、いい影響もわるい影響もあたえることができる重要な部分です。
門柱は、大きさやデザイン、色、機能などさまざま。
ぜひ自分の気に入ったものを探していきましょう。
門柱があることのメリット
セキュリティー面の向上
わかりやすく家の外にこの門柱が立っていれば、まずはここで訪問者は立ち止まります。
見えない境界線がここにあります。
そのため、いきなり玄関先まできて面と向かって顔を合わせることはなくなります。
というのも、最近はオープン外構の家が多く、昔のように塀やフェンスで一面を囲うことが少ないという背景もあり、門柱がない場合、玄関の壁にインターホンやポストを設置しています。
敷地の関係でそうせざるをえない場合はしょうがないですが、日中女性だけしかいない時間帯にセールスや勧誘でドアをガンガンたたかれる可能性もあり、距離をおいたほうが安心です。
門柱を設置しているのに玄関前までくる訪問者。
出るのはやめておこうって基準になるかな。
照明を設置できる
上記のセキュリティーにもつながってきますが、門柱には照明を付けることができます。
夜になった時に門柱からこぼれる灯りが家全体をオシャレにうつしだしてくれます。
玄関先にも照明って大体あるけど...
家の玄関灯とは違い、敷地の境界からはなたれる灯りは下記のような効果があります。
- 帰宅時に安心感を与えてくれる
- 昼間の住まいとはちがう夜の住まいを演出
- 周辺を明るくし、防犯性を高める
たしかに夜は家が雰囲気よく見えるよね。
ボタンひとつのスイッチ点灯や、周囲が暗くなったら自動で点灯するもの、一定時間で消灯などその家庭ごとに都合のいいものを選んでいくといいでしょう。
一体感でおしゃれ度アップ
外構は見栄えが重要です。
門柱しだいでは、住宅との一体感が増し、おしゃれ度がアップします。
自分の好みで選ぶのがむずかしければ、定番のものや売れ筋を選べば間違いはないかな!
建売住宅でも、門柱ひとつで隣の家と雰囲気の違う家を演出できます。
門柱で個性をだし、差別化を図ることができるわけです。
注文住宅ならなおさら。
気に入った門柱で自分の個性を表現し、家全体の雰囲気をひとつ格上げしてくれる存在になってくれます。
わたしは、家に帰るたびに、門柱の灯りと家全体のおしゃれな雰囲気をながめるのが日課になっています。
門柱って奥が深いんだねー。
いろいろな機能をもたせられる
いわゆる機能門柱というやつです。
インターホンやカメラ、照明、郵便受け。
最近では宅配BOXや電気自動車の充電までできるものがあります。
電気自動車の充電!?
家の壁面に設置してあるのは見かけたことがあるけど...
これらを門柱にまとめることで、玄関まわりがごちゃごちゃしません。
また、門柱はスタイリッシュなものが多いです。
スペースのない住宅や道路から玄関まで距離がみじかい場合でも邪魔なく設置することができます。
門柱があることのデメリット
費用がかかる
まず、エクステリアのひとつとして設置するので、別途予算がかさみます。
わたしの場合は、表札とインターホン、照明のついた機能門柱にポストを取り付けました。
費用は以下のとおりです。
項目 | 費用 |
---|---|
(表札・インターホン・照明付き) | 機能門柱7万円 |
ポスト | 5万円 |
門柱・ポスト取付 | 1万円 |
照明・インターホン取付 | 3万円 |
配線・配管 | 1万円 |
合計 | 17万円 |
はぇー・・・
やっぱり結構かかるんだね。
相場だと、門柱と工事費だけで10〜20万円ほど。
ポストや宅配BOXを付けるともっと上がりそうだね。
サラッと説明してますが、もちろん工事費も考える必要があります。
門柱の設置、ポストや照明の取り付け、配線工事など。
DIYでやる強者もなかにはいるようですが...
シロウトは業者に任せるべきだとおもいます。
敷地に制限がかかる
設置場所によっては、下記のようなデメリットもあります。
- 駐車がしにくくなる
- 玄関の出入りの邪魔になる
門柱がなければ...
とならないよう狭いスペースであれば、広さやとおりやすさを優先しましょう。
冒頭でもお伝えしたとおり、
門柱は必ずしもではなく、選択できるのであればというものだとおもいます。
郵便が濡れることもある
屋根がないため、ちゃんとポストが閉じられてない場合に郵便が濡れることがあります。
なんか雨の日の郵便って、じゃっかん湿っぽいよね。
家の壁つきポストでも、雨の日であれば濡れる可能性はあります。
また、そこまで気にするデメリットではないですが、雨にさらさるのでメンテナンスが必要になります。
メンテナンスといっても、自分の場合、いままでに一度だけ、サビ・汚れふきを行なったことがある程度です。
カメラ機能の範囲外
門柱の境界線をムシして玄関前までくるような人には、防犯カメラは無意味となります。
どんな人か確認できず、万が一の録画機能も映らないのでは意味がありません。
本来のセキュリティ門柱として機能がまったく発揮されないこともあるわけです。
郵便や宅急便以外は出ないほうが今の時代は安全かな。
用事があるひとは自分から連絡してるハズだしね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
門柱は、
『必ずしも必要なものではなく、選択できるのであれば設置をおススメする』
という理由を説明してきました。
それぞれ住宅ごとに土地の広さや建築条件など異なります。
この記事のメリット・デメリットを考えて設置について検討していただければ幸いです。
では最後に、そのメリット・デメリットを表にしておさらいしておきます。
メリット | デメリット |
---|---|
セキュリティー面の向上 照明をつけることでできる 一体感でおしゃれ度アップ いろいろな機能をもたせられる | 費用がかかる 敷地に制限がかかる 郵便が濡れることあり カメラ機能の範囲外 |
門柱の種類やそれぞれの特徴について、下記リンクを参考にしていただければより理解が深まるとおもいます。
今回紹介したものの中で気になることがあれば、コメントまたはお問い合わせまでお気軽にご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。